雇われ体質というか、
雇われ属性というか、
経営者向きではない。

そうだとハッキリわかったのは、
一昨年の夏くらいだろうか。

イラストレーションで
食べて行ければいい。
その一念で離職したモノの、
作品を創りまくるでもなし
営業に回るでもなし。

ダラダラ過ごしてしまった。

何もしていないわけではないが、
何かと自分に言い訳しながら
何もしていないも同然の生活を送った。

私の自由にはある程度の
強制力が必要だったのだろう。

完全フリーは私を縛ってしまったようだ。

そして、現在は移住先で
生涯をかけて極めるに足る
伝統工芸の職人となった。

まあ、まだ見習いだけど。

日本に10いるだろうかというその職人人口で、
一員として仕事をする。
私が師事しているのは
日本で唯一のスキルを持つ
最高の職人だ。

敢えて伏せるけど、
今後力がついてくれば
有名な寺社仏閣の修繕等に
参加することもあるだろう。

さらに、イラストも続けている。

有難い事に、
レギュラーで描かせてもらったり、
年賀状の仕事をもらったり。

私の世界は動き続けている。

周りに支えられながら、
迷惑をかけながら前に進んでいる。

当然、周りの人達や
知らない人達だって変化し続けているだろう。

誰よりも幸せな人生や、
誰かに幸せさで勝った負けたなんて
私には必要ない。

お金は欲しいけどね。

自分で想像する色々な人生の中で、
「結構珍しい人生」であったら
素敵な生涯だったと思うことにする。

またこれからも変わってゆくだろうし、
変わらなきゃならない部分も多いだろう。

でも、芯の部分では
変わらずにいられたらと思う。